しな織りとは

羽越しな布ができるまで

1. 皮を剥ぐ

6月の中旬から下旬に、木を切り倒し、枝を落として樹皮を剥ぎ、つぎに表皮を剥ぐ。(これは男の仕事である)

2. 乾燥する

日光にあて充分に乾燥し、「しな煮」まで屋根裏部屋などにしまっておく

3. 水につける

日光にあて充分に乾燥し、「しな煮」まで屋根裏部屋などにしまっておく

4. まく

水に浸けておいた皮を取り出し、釜に入る大きさにぐるぐるまいて、十文字にゆわえる

5. 煮る(しな煮)

あか土で作ったかまどに大釜をのせ、巻いた皮と木灰、ソーダ、水を入れて約10時間~12時間煮る。
(現在はドラム缶を使用)

6. へぐれたてる

釜からだしてサッと水洗いし、両手でもみほぐし、1枚1枚層ごとにはがしていく。

7. こく(しなこき)

川に持って行き、流れの方向に何回となくこいていく。右手に石を持つ人や竹棒を持つ人がいる。
こくことにより、繊維だけが残り、幅広い一枚もので柔らかいものになる。

8. 漬ける

カセにした「しな」を大きな桶に入れ、こぬかと水で2昼夜漬け込む。

9. 洗う

川できれいに水洗いする。

10. 乾燥する

「しなさき」まで保存しておくために、軒先などにつるして完全に乾燥させる。

11. 裂く(しなさき)

「しな」を水でサッとぬらして、指をたくみに操って、幅広いしなを細く裂き、糸のようにする。裂き終わると、一束ずつ束ねてまた乾燥させておく。

12. うむ(しなうみ)

しな糸をつないでいくのに、糸のつなぎ目に爪で穴をあけ、小さい輪を作り、次のしな糸をさしいれ、よりこんで長い糸にかえていく。

13. へそかき

「しなより」を容易にするために、うみ終わったしな糸は「おぼけ」にたまったものをそのままひっくり返し、「へそかき」をする。中に親指を入れながら、図のような形に巻いていく。

14. 撚りをかける(しなより)

(昔は、糸車をかついで「しなより」のゆいにいく女衆も姿が厳冬の風物詩でもあった。)
乾燥するとささくれるので、「へそ」を充分にぬらして糸よりをする。

15. わくうつし

「うったて」という台に木枠を乗せ、手回しで「つむだま」から糸をうつしていく。

16. 整経

「へば」(整経台)に糸を引っ掛けて行くのに歩く回数を少なくするために木枠を10個以上準備し、穴のあいた板に糸を通し、上下往復して一つ縦糸をかけていく。

17. 「ちきり」 にまく

間に「はたくさ」をはさみながら、はた織り機の心棒「ちきり」に巻いていく。

18. そうこう通し

19. おさ通し

20. おりつけ布に結ぶ

21. くだ巻き

横糸を「くだ」に巻き、「ひ」に通す。

22. 織る(はたおり)


22の工程を経て「羽越しな布」が生まれる。

しな織りプロデューサー石田誠の軌跡

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